スピーカーから音を流すだけでPCのハードディスクをクラッシュさせる「ブルーノート」とは?
真実はいつも奇なり・・・・
音だけでPCをクラッシュさせるなんてどんな仕組みだ?!と不思議ーーーってなりました。
セキュリティ企業のESETは、ハードディスク搭載PCをクラッシュさせる音響攻撃「ブルーノート」に関して注意を呼びかけた。PCのスピーカやPCの近くに置かれたスピーカからある種の音を流すだけで、PCを使用不能な状態に陥れられるという。なお、攻撃を受けるのはハードディスクなので、SSDのみを搭載しているPCはクラッシュしない。
ESETってどんな会社?
こういうニュースをリークする会社がどんな会社か気になりましたが、正真正銘セキュリティの会社のようですね。
社名はイシスというエジプトの神をモチーフにしたようですが、NOD32アンチウイルスというソフトをアセンブラで実装しているっていう点はちょっと興味を惹かれました。
日本ではキャノンが代理店販売してるそうですが、利用した事はないですね・・・
実際の攻撃手法
今回はスピーカーからの攻撃と名売ってますが、もともとは事故などで発生した事象が原因のようです
In 2016, for instance, it was reported that a dozens of hard drives at ING Bank’s data centre in Bucharest were damaged after a system designed to extinguish fires made a loud noise when expelling inert gas.例えば、2016年に、ブカレストのING Bankのデータセンターにあるハードドライブの数十台が、不活性ガスを排出する際に火を消すように設計されたシステムが大きな騒音を発した後に破損したと報告されました。
どうも原文を見ていくとHDDに搭載されているシーク時(レコードの針のようなものでHDDを読み書きする事)の振動に対しての共鳴で、このような減少が起こるっぽいです。
なのでSDDには影響が無いんですね。
PCの内蔵スピーカや近くにあるスピーカから攻撃用の音を流すだけで、ハードディスクにダメージを与え、結果的にPCをクラッシュさせられる、としている。
ブルーノート攻撃の対象は、スピーカとハードディスクが組み合わされたシステムであり、PCに限定されない。例えば、撮影した映像をハードディスクへ記録する監視カメラなども標的になる。
そして、これを見る限り音を発生させる事が出来るウィルスができればネット感染によるPCの破壊も行えるのかもしれない。もちろんHDD搭載の物に限るが。